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パニック障害をもつ身近な人に発作が起きたら?冷静な対処を心掛けて

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家族や友人が発作を起こしたら、どんな対処をすればいいのかわからず焦ってしまいますよね。
前触れもなく起こることなので、事前に対処法を知っておくことが大切です。

いつ何があっても大丈夫なようにしておきましょう。

 

体勢を整えてあげる

発作が発生したときは呼吸が浅くなっていることが多く、過呼吸になりやすい状況を作り出してしまう可能性があります。過呼吸がおきると体がしびれた感覚になりさらに呼吸が浅くなるという悪循環になりますので、前かがみにさせるかうつ伏せに寝かせてみます。

もし、椅子に座れるようなら足の間に頭を入れられるようなくらい深く下げます。

こうすることで、腹式呼吸に切り替えることができるのです。

深く呼吸ができるようになれば、自律神経も落ち着いてくるので安心感が生まれ、おさまってくるでしょう。

体勢を整えるのはとても大切なことです。この体勢の整え方や素早い行動によって落ち着きも早くできるようになるでしょう。

自分で判断して行うには厳しいことが多いので、家族や周りの友人が体勢をみてあげてください。

 

手を握ったり背中をさすってあげる

体勢を整えてあげると同時に安心感をさらに増やすため、手を握ったり背中をさすってあげることも大切です。

不安が土台となってあらわれている場合が多いので、深い呼吸とともに人の手のぬくもりを感じられるともっと安心感を増すことができます。

人の手はとてもあたたかいものです。そのぬくもりから安心感が生まれるというのは、わたしたちでも日々の生活で感じますよね。

また、抱きしめてあげることも効果的です。包まれることでも安心感が生まれ守られている感覚になります。

自分の心をどうしておいたらいいのかわからないので、そのままでも大丈夫であるとわかってもらうことが大切です。

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声のかけ方は優しく「大丈夫」

どんな言葉をかけてあげたらいいのかと分からなくなりますが、発作が出たときは優しく「大丈夫だよ」と言ってあげます。

今は何かが怖くてどうしようもなく不安がでている状態となっているのです。人は怖いとき、心配や不安感でどうにかなってしまいそうなときに大丈夫だといわれると安心しますよね。

発作がでていない私たちでさえ、不安になったときは言葉で救われることがたくさんあります。

優しい言葉は包み込んでくれます。言葉の選び方に気を付けて、優しいトーンで声をかけるとゆっくり溶けるようにほどけていき発作も和らいでくるでしょう。

 

言葉の速さも気を付けてみましょう。

言葉が速いと理解するまで時間がかかりさらに焦ることもあります。何を言われているのかわからなくなり。余計に混乱させることもありますのでゆっくりとした速度を心掛けて。

自分に言い聞かせるような感じで、大丈夫大丈夫と優しいトーンで言ってあげましょう。

 

呼吸が整ってきたら冷たいお水を飲ませてあげる

だいぶ落ち着いて呼吸が整ってきたら、冷たいお水を飲ませましょう。

体が熱くなっているので、冷やしてあげることが大切です。

冷たいお水を飲ませることによって、冷静になりさらに落ち着いてきます。

お水でなくても、スポーツ飲料でも問題ありません。

体が熱くなって汗もでている状態であったら、スポーツ飲料は飲みやすく体に吸収しやすいこともあり、そちらがいい場合もあります。

できれば両方あるとさらにいいでしょう。

本人が落ち着けるような飲み物があるのであればそれもあると◎。

保冷剤があると落ち着く人もいるので、お守り代わりに保冷剤を複数持っていると発作時に役立ちます。

荷物は増えますが、発作が出てしまったときのことを考えると無いよりあるに越したことはありません。

 

とにかく冷静に

本人が混乱して辛いときに、周りの人があたふたしていてはさらに不安にさせる要素を与えてしまいます。何度か経験すると落ち着いて対応できるようになってきますが、それまでは焦ってしまうこともわかります。

家族でない場合は、急にその状況をみるとびっくりしてしまって何をしたらいいのかわからなくなってしまいますよね。そこで焦ると焦った心が伝染してさらに悪い方向へいくこともあります。

何が起きても冷静な判断と対応が重要です。周りの人がどういった対応をすればいいのか調べておいて、いつ出ても対応できるようにしておきましょう。

本人も調べていると思いますが、出ている最中は自分自身ではどうすることもできません。

周りが助けてあげることで落ち着くものですので、ゆっくり構えて対応することに焦点をあててみましょう。

 

全く知らない状態で対応するのはとても難しく感じてしまいます。

でも事前に知識があれば、遭遇してもとっさに冷静な判断をすることもできます。

知り合いでなくても、同じような症状の人が街にいても対応できる場合もあります。

身近な人がきっかけで勉強しても、いつか思いもよらないところで知識を生かせることができたりしますので損はないでしょう。