漢方と聞くと「苦い」「美味しくない」など、あまりいいイメージはないですよね。
しかし「良薬口に苦し」ということわざもあるくらいです。いい薬は苦くて飲みにくいのです。
また、飲みやすい漢方もありますし、飲み方を工夫すれば味も気にならないので試してみてはいかがでしょうか。
パニック障害に効果的な漢方を使い、健康を手に入れましょう!
・半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
漢方の中でも、古くから親しまれている半夏厚朴湯。気持ちに効く漢方で、気剤という分類の代表といえます。
リラックスさせる作用があるので、気分がふさぎ込んだときに効果的です。
再びパニック障害の発作がくるのではないか。そう思ってしまう予期不安の症状を軽くすることにもつながります。
咳がひどいときには、半夏厚朴湯を飲めば症状が徐々に和らいでいくでしょう。
また、吐き気もおさえてくれるので、気持ち悪いときにも飲むといいですよ。不安が影響する神経性胃炎などにも効果的なのです。
そして、つわりがひどいときにも使われることがあり、妊娠中も安全に使えるのは便利ですね。
半夏厚朴湯は苦みが強いので、気分が悪いときに飲むのは大変です。顆粒をお湯で溶かして飲んだり、錠剤にしてもらうなど工夫をして飲んでいる人が多いようですね。
・抑肝散(ヨクカンサン)
肝臓の高ぶりをおさえることから、抑肝散と名付けられました。
なんだかイライラするし、怒りが込み上げてくる。そんなときは、自律神経を整えてくれる作用がある抑肝散を飲めば、イライラなどをおさえられ理性を保てるようになります。
本来は、子どもの夜泣きにも使われる漢方でした。興奮や怒ったりしやすい人には効果的です。
また、不眠症にも使われることがあり、眠れなくて困っている人にもおすすめです。
認知症の症状を改善するのにも使われているのです。嘔吐や下痢を起こしやすく胃腸が弱い人は、注意しながら使いましょう。
少し甘くて独特な味がしますので、水を含みながら顆粒を流し込むと飲みやすいでしょう。子どもに飲ませる場合は、服用ゼリーと一緒に飲ませるといいかもしれません。
・当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
産婦人科の三大漢方薬をご存知でしょうか。
当帰芍薬散は、三大漢方薬の1つです。他の2つは、ホルモンバランスを整えて心を穏やかにしてくれる加味逍遥散(カミショウヨウサン)、赤血球の状態を整えて子宮内膜炎などに効果的な桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)です。
当帰芍薬散は、産婦人科の三大漢方薬というように女性に使われることが多いです。特に、立ちくらみをしやすかったり肩こりがひどいなど、体力にあまり自信がない人は使うといいでしょう。
血行をよくし体を温めくれるので、よく貧血になる人にはうってつけですね。冷え性や生理不順に更年期など、さまざまな症状に効果的なのです。
味は、少し渋いようです。はちみつと混ぜて飲むのもいいでしょう。
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・苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)
めまいに効果的な苓桂朮甘湯。
漢方の中ではめまいとなる原因が、体の水分の循環が悪いからといわれています。苓桂朮甘湯を飲み、水分の循環を改善しめまいを治してくれるのです。
動悸や頭痛に尿量減少など、さまざまな症状に効果的な漢方です。
パニック障害の発作は、動悸が激しくなりめまいもしてきます。このような症状を和らげてくれるのは、とても嬉しいですよね。
苓桂朮甘湯は、味も特徴的です。甘くてシナモンの風味がするので、飲みやすいのです。シナモンの風味が苦手な人には、不向きかもしれませんね。
苓桂朮甘湯が処方される目安は、めまいがすごくてみぞおちあたりを叩くとポチャンと水の音がするときです。
注目してほしい漢方の1つです。
・帰脾湯(キヒトウ)
帰脾湯は、気持ちの落ち込みと血液が足りないと思ったときに使うといいですよ。
気持ちが落ち込むと思い込みも激しくなりますよね。
例えば、将来の不安や知り合いが自分のことを悪く思っているのではないかなど。いらない想像もしてしまいます。
それと同時に、寝られなくなり栄養の循環が体内でうまくいかなくなるのです。疲れやすく、胃腸が弱い。
また、貧血や不眠症などの症状を改善するためにも効果的なのが帰脾湯です。
漢方では、気持ち、血液、水分の3つが揃えば健康的といえるのです。3つを揃えるため、帰脾湯を飲んでみてはいかがでしょうか。
気になる漢方はありましたか?
味にあまり馴染みがないので、初めて飲む人は慣れるまで多少苦労するかもしれません。しかし、健康的にはとてもいいお薬です。
ぜひ、試して自分に合う漢方を見つけてみてくださいね。